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エルク@Web版写真展「GSM」⑩ [カメラ&写真]

 北米以外で「エルク」と言えば「ヘラジカ」のことですが。ここで「エルク」と呼ばれているのは「アメリカアカシカ」を意味します。「ワピチ」とも呼ばれます。
アメリカアカシカはシカの中ではヘラジカについで2番目に体が大きな種です。
 
Elk(Wapiti )
 
 もともとこの山域に生息していたエルクは、開拓民にとっては畑を荒らす害獣であり、また食用にもなったため、グレート・スモーキー山脈が国立公園化されたときには既に絶滅していました。2001年から再導入が始められ、いまではオコナルフテーのアイドルです。
 
Elk(Wapiti )
 
 彼らは自動車などまるで気にしないので、簡単に撮影できます。ただし野生なので、いつもいるというわけではありません。
  
DSC09395.jpg
 

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ビッグ クリーク@Web版写真展「GSM」⑨ [カメラ&写真]

 ビッグクリーク (Big Creek)は、公園の東側にあるエリアです。ビッグといってもさほど大きい川が流れているわけでは無く、ちょっと広めの小川という程度です。もともとここは製材所があった場所らしく、昔の森林鉄道跡がトレイルになっていたりします。

A Small Waterfall


 また、ここにはホースキャンプ場があり、"馬での山歩き"も楽しめます。日本でも、馬を借りて乗れるところはありますが、ここでは、自分で馬をトレーラーに積んでやってきてキャンプするんです。流石はアメリカです。

IMG_8993.jpg





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ニューファウンド・ギャップ・ロード@Web版写真展「GSM」⑧ [カメラ&写真]

 公園のほぼ中央で稜線を越え、テネシー州(TN)の「ガトリンバーグ」ノースカロライナ州(NC)の「チェロキー」を結ぶ、約50kmmの道路がニューファウンド・ギャップ・ロード(Newfound Gap road)です。

DSC03640.jpg
渓谷を縫うように走るニューファウンド・ギャップ・ロード


TN側の「シュガーランド」、NC側の「オコナルフテー」にそれぞれビジターセンターが設置されており、最高峰にアクセスするクリングマンズRdもこの道から分岐しています。


P1070706.jpg
道路の名称の元になっている「ニュー・ファウンド・ギャップ」
ノースカロライナとテネシーの州境です。



 この道路が、グレート・スモーキー・マウンテンズ国立公園のまさに中心なのです。正直にいえば、この道路があればこそ、訪問者が全米一となっていると言っても過言ではありません。


Forest in the fall



 私はこの道路を「GSMの麦草峠」と呼んでいました。緩やかな山並みを越える山岳道路であることはもちろん、賑やかな観光地「ガトリンバーグ」と比較的地味な歴史的観光地「チェロキー」が、「蓼科、白樺湖」と「八千穂・小海」に重なったのです。しかし秋に限って言えば「いろは坂」かもしれません。素晴らしく色づいた山々の眺めは絶景ですが、ときに激しい渋滞に嵌まります。

DSC00865.jpg


 道路には所々駐車スペースや展望デッキなどが設けられており、車を止めてユックリと眺めを楽しむことが出来ます。下の写真はそのひとつである「Webb Overlook」から西側の眺望。画面からは外れていますが、この右側に最高峰クリングマンズ・ドームも望むことができます。

 

The mountains in the autumn


 

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クリングマンズ・ドーム@Web版写真展「GSM」⑦ [カメラ&写真]

 公園内の最高峰がクリングマンズ・ドーム(Clingmans Dome)です。標高は2,025 mで、山頂直下まで車でアクセスが可能です。山頂はモミやトウヒなどの針葉樹林に覆われており本来は展望がきかないのですが、巨大な展望台が作られており、そこに登れば360度の展望が得られます。


Clingmans Dome in the moaning



 周囲には立ち枯れた針葉樹が目立ちます。これらはヨーロッパ原産の昆虫”Balsam woolly adelgid”によって壊滅してしまったフレイザー・モミの姿です。さらに今、アメリカツガが中国・日本原産の”hemlock woolly adelgid”による被害を受けているそうです。その生態が免疫を持たない外来種の侵入は、ときにその景観を短期間で激変させることがあります。いずこも同じ問題を抱えているのですね。
 

P1070713.jpg
クリングマンズ・ドームの巨大な展望台


 ちなみにクリングマンズの名は1850年代に一帯を大規模に探索し、長年発展に貢献した南北戦争将、トーマス・ラニエ・クリングマン(1812年〜1897年)にちなみます。

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ローレル滝@Web版写真展「GSM」⑥ [カメラ&写真]

 降水量が比較的多く、水の豊富なこの公園内には多くの滝があり「滝」を目的地にしたハイキングコースも多くあります。
 
Laurel Falls

 上の写真はTNのリトル リバー Rd沿いのトレイルヘッドから2.1km 歩いたところにあるローレル滝(Laurel Falls)で撮影したものです。滝の全景も紹介します。
 
IMG_3403.jpg

 
 水量も落差もさほどではありませんが、比較的アクセスしやすいため人気があり、この日も多くのハイカーや家族連れの観光客で賑わっていました。
 

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「生物多様性」を凝縮した国立公園@Web版写真展「GSM」⑤ [カメラ&写真]

  グレート・スモーキー・マウンテンズ国立公園は世界自然遺産にも登録されています。
 登録の理由は
多様な動植物が生息する生物相の豊かさ
                    です。
 
GIANT RHODODENDRON
GIANT RHODODENDRON (シャクナゲ)
 
 一説によると、アパラチアン山脈で観察できる生物、植物、気候等全てがこのスモーキー山脈国立公園内に存在しており、植物類はおよそ1500種を超え、鳥類200以上、哺乳類66種、50の固有魚種、爬虫類39種、43種類の両生類他、数多くの軟体動物、昆虫、キノコ類が観察され、生物学者によればまだ9万種類以上の生物が生息している可能性があるといいます。
 
Pipevine Swallowtail
PIPEVINE SWALLOWTAIL (アオジャコウアゲハ)
 
 もちろん花を咲かせる植物も多く、ガイドブックを見るといろいろ紹介されているのですが、残念ながら花の季節にあまり訪れることが無かったために、ほとんど撮っていません。今更ながら残念至極。もう少し真面目に撮りに行けば良かったと後悔しています。
 
SMOOTH PHLOX
SMOOTH PHLOX (フロックス・・・シバザクラの仲間)
 

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オコナルフテー リバー@Web写真展「GSM」④ [カメラ&写真]

 緑がその濃さを増す6月、山はシャクナゲの花期を迎え、あちこちから花の便りが聞こえてきます。一方、山は霞みがち。展望は得られないものの、むしろこの時期の山の風情のほうが「グレート・スモーキー・マウンテンズ」=「霧に煙った山」に相応しいといえそうです。
 

Oconaluftee River


 上の写真はニューファウンド・ギャップ・ロード沿いのオコナルフテー川(Oconaluftee River)で撮影したもの。川辺にはシャクナゲも見られましたが、花は既に終わっているようでした。

 

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一番人気の山頂「チムニー・トップス 」@Web写真展「GSM」③ [カメラ&写真]

  標高1440m、双耳峰を持つチムニートップス(Chimney Tops)は登山の対象として公園内で一番の人気を誇ります。私が、この公園内で最初に登った山もここでした。


Chimney Tops with the fresh green

4月初旬、ニュー・ファウンド・ロードから望むチムニートップス

Chimney Tops with fall color


 10月中旬、ニュー・ファウンド・ギャップ・ロードから、
黄葉に彩られたチムニー・トップスを望む。


 ニュー・ファウンド峠からR441をテネシー側に少し下ったところにある登山口からは、標高差350m 往復6.5kmの手軽なハイキング。上部は岩場となっており少々急ですが、山頂からは360度の大展望が得られます。


Chimney Tops

山頂直下(秋)

 登山者数がピークとなるのは秋です。駐車場は溢れ、路駐も一杯・・・と日本と変わらない光景が見られます。上の写真は、山頂直下の様子、そして下の写真は山頂からの大展望です。


The carpet of autumnal tints


山歩きの際、参考にしたのがこのガイドブック「FALCON GUIDE」です。写真展でもテーブルの上に置いておきました。このシリーズが最もたくさん本屋に並んでいたので、おそらくは最もメジャーなハイキング・ガイドブックなのだと思われます。

IMG_20190924_204715.jpg

 右がチムニー・トップスのページです。日本のガイドブックでは必ず記載されている、「コースタイム」の記載はありません。「それは人それぞれですよ。」というところでしょうか。



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春から初夏へ@Web写真展「GSM」② [カメラ&写真]


 季節を追って、まずは春から初夏の風景をご紹介します。

 

Cades Cove in the early spring
ケーズ・コーブ  (Cades Cove)
 
 ここは古くから人が住んでいた土地で、広い牧草地が開かれており、当時の丸太造りの住宅などが歴史的建造物として保存されています。住人は、国立公園化に伴って立ち退きを余儀なくされました。
 
 
The Colors of a spring
チムニー・トップス登山口付近(4月上旬)
 
 撮影地の標高は950m程度。4月10日でこの様子です。信州に比べると一ヶ月弱季節の進行が早い感じがします。
 
 
Morning fog
オコナルフテー  (Oconaluftee)
 
 国立公園のノースカロライナ側の入口、ビジターセンターやマウンテンファーム博物館があるオコナルフテーの朝です。 
 

タグ:写真展
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全米1位の国立公園@Web写真展「GSM」① [アメリカ生活]

「四季のある日本は素晴らしい」という言葉を耳にすることがあります。でも、四季による気候の変化は世界の多くの地域でみられますし、日本に極めて近い「四季」が感じられるところもたくさんあります

 北米東部の山々もそのひとつです。僅かな期間でしたが、アメリカ東南部に住む機会があり、そんな山々の四季を楽しむことができました。

 今回紹介するのは、
 アパラチアン山脈南部の
   グレート・スモーキー山脈国立公園です。

国立公園として訪問客は全米一

ユネスコ世界自然遺産

でもある米国内では超有名な国立公園なのですが、日本で紹介されることは少ないようです。

おそらく風景が日本とほとんど変わらないため、日本に伝えても商品価値がないと思われているのでしょう。グランドキャニオンや、ヨセミテや、イエローストーンのほうが、アメリカらしいですものね。

Best10.jpg

 芽吹きの春新緑が美しい初夏シャクナゲの花が終われば盛夏、そして錦繍の秋冬、雪が積もれば通行止めになる峠道、トレイルを辿れば、道標の文字がアルファベットで、距離がMile表示なのに違和感を感じるほど日本っぽい・・・
やっぱり紹介する価値ないわ〜」と思いつつも、あえて紹介させて頂きます。


GSMマップ.jpg


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写真展「Great Smoky Mountains National Park」@信州安曇野 [カメラ&写真]

 短いアメリカ暮らしを終えてからもう7年経ちました。

 2019年の冬、信州安曇野で合同写真展のお誘いをいただき、写真展を開催させていただく機会がありました。

 そこで、このブログでもなんどか登場したアメリカの国立公園「Great Smoky Mountains National Park」の写真を展示しました。

 観ていただけた方はわずかなので、

改めてweb版をこのブログに掲載させていただきす。

 本当はきちんとwebサイト版を作りたかったのですが、そこまでの気力がなく、一年近くも経ってからブログに載せるという体たらくです。誠に申し訳ございません。

gsmp.jpg

 写真展の内容を「Great Smoky Mountains National Park」にした理由を最初に説明します。写真として万人受けするのは「富士山」だし、力があるのは「お祭り」の写真だということはわかっています。でも、ここで日本ではほとんど紹介されることがない「Great Smoky Mountains National Park」を知って欲しかったのです。

 「Great Smoky Mountains National Park」は全米でNo.1の来園者数を誇る国立公園です。グランドキャニオンのおよそ2倍。日本でここが紹介されない理由は、「日本人にとって普通」に思える風景だからだと私は思っています。



 海外の風景としてメディアは日本人にとって新鮮で驚きを感じられる風景を紹介するのが普通です。旅行先だって非日常を味わいたいのだから、そういうところが選ばれます。だから勢い、その国にはそういう風景しかなく、現地の人はそのような風景を愛しているのだと思いがちです。挙げ句の果てに「日本の自然は四季があるから素晴らしい」とか言い出す始末です。

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展示会場の様子

 アメリカ人だって自然の森が大好きです、紅葉の季節には日光いろは坂を思わせるような渋滞が発生します。そしてそのような自然を、日本とはまた別の仕組みで守ろうと努力をしています。

 展示した写真は説明がなければ「日本のどこか」と思ってしまう写真がほとんどです。むしろそういう既視感を強く感じて欲しいと思って、奥入瀬のようだったり、乗鞍スカイラインのようだったり、奥秩父の山稜のようだったりする写真をあえてセレクトしました。

 アメリカ人も大好きで、大事に思って守ろうとしている自然や風景。それと同じような風景が近くで見られる日本、信州。その幸せと、今そこにある森や風景の貴重さをあらめて感じて欲しいというのが今回の展示の主旨でした。 

 流石に押し付けが過ぎるので(笑)、この主旨を文章ではダイレクトに書かなかったので、伝わった方がどれくらいいらっしゃったか・・・(T_T)

DSCF7329.jpg 

 反省点は、写真の出来、さらに展示の仕方や体裁が今ひとつであったこともありますけれど、「全米でNo.1の来園者数を誇る国立公園の写真ですよ」という説明が貧相だったことが第一だと思っています。在廊していた時には、逆回転でご覧になっている方もいらっしゃいましたし、気がつかれなかった方もいるかもしれないなぁ・・・と。もちろん、一枚一枚の写真を「作品」として観ていただいてもよかったのですが、それに耐える大した写真じゃないというのも、また問題。 

IMG_20190202_150106.jpg 

 かみさんは、写真展というのは、芸術性が高く、洗練された展示がされてるものだという思いが強いようで、今回の展示は大いに不評でした。「道の駅」とか「ビジターセンター」みたいと言われましたが、まさにそっちよりの展示を目指したのだから仕方ないですね。

  

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Greetings everyone. specially American people
I'm sory. this site is only Japanese.The written Japanese in this blog is complicated and have not been organized. So the automatic translation may be difficult . English is used on my flickr page which has a lot of bigger pictures with high quality. Please see my flickr page. Thanks.

BlueRidgeWalker またの名を「富嶽仙人」のアメリカ南部生活記

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