ロチェスター NY

ロチェスター（Rochester）という町・・・あっ都市ですね、大きいまちです・・・に先週、野暮用で出かけてきました。

野暮用は野暮用です。野暮なことは聞かないように。

ロチェスターはニューヨーク州北西部、オンタリオ湖岸に位置する都市です。

もはや写真をフイルムで撮影していたことも忘れかけている今日この頃ですが、フイルム全盛時代、世界に名を轟かせたメーカーの本社がここにあります。

Eastman Kodakの本社ビルです。

「イーストマン・コダック」

そろそろこの名を知らない日本人もいるんじゃないかと心配しなくもないですが(^^;・・・、この会社は世界で初めてロールフィルムおよびカラーフィルムを発売したメーカーでございます・・・大丈夫ですか？（笑）

Wikiによりますと

　1880年 - ジョージ・イーストマンによって写真乾板製造会社として創業。 

　1884年 - ジョージ・イーストマンが紙に乾燥ゲルを塗布する方式を開発

　1888年 - ジョージ・イーストマンが「Kodak」の使用を開始。

　　　世界初のロールフイルムカメラ「No.1 Kodak」発売。

　　　同時に

　　「あなたはボタンを押すだけ、後はコダックが全部やります

　　（You press the button, we do the rest）」

　　　という触れ込みで市場に参入。 

　1892年 - 「イーストマン・コダック社」を設立。 

　1900年 - 「ブローニー」を1ドルで発売し、大衆に写真を一気に普及させた。 

私が写真を本格的に始めたのは1982年でした。日本は当時、一般大衆に使われるネガカラーフイルムにおいては、既に日本国産メーカー品が十分優秀でした。富士と小西六（現コニカ・・・・イメージング事業からは撤退）の２社でほぼ市場を独占していたような状態だったかと思います。しかしカラーリバーサルフイルムの世界では日本国産フィルムはまだまだでした。フジクロームなど淡～い色彩しか出なかった。私がメインで使っていたフイルムもコダクロームとエクタクロームでした。私の写真の原点はフイルムとしては「コダクローム」なのです。ただ、翌年からモノクロ現像・引き伸ばしを始めたので、最も多く使うフイルムはネオパン400になりましたけど。国粋主義者なんでトライXは使わなかったの（爆）

富士のリバーサルフイルムは1983年3月にモデルチェンジ。フジクローム50D、100Dというのが商品名でした。あれっ？　これで追いついたかも？って感じはありましたね。そのあとタイプ２が出たんだっけな。技術的、品質的に完全に超えたなと思えたのは1990年代になってからです。1991年、ベルビア発売。もちろんベルビアが優れていたということだけじゃなくて、用途に応じたラインナップを揃え、総合的に抜いたという意味です。

まぁいずれにしても、フイルム時代は終わってしまい、昔の栄華今いずこと言う感じではあります。

ちなみに野暮用はコダックにあったわけではありませんので・・・念のため。

さらに、ロチェスターは、ゼロックス創業の地でもあります。ちなみに、あたくしゼロックスに野暮用があったわけでもございません。

まっ、要するにここ、光学・イメージ関連産業に強い都市なんですよね。

この2社のほか、スピグラで有名な「Graflex」、1899年から1972年まで続いた光学レンズとシャッターの会社「Wollensak」、廉価カメラが中心（たぶん）のElgeetやという会社もありました。さらに「ロチェスター＋カメラ」なんてキーワードで検索すると「Rochester Optical Company」 、「Rochester Camera Manufacturing Company」 などという会社の名前が見つかります。たぶん、ディアドルフの創業者ラバーン・F・ディアドルフが1890年代に勤めていた会社が、「Rochester Camera Manufacturing Company」だと思います。

こんな歴史を持っているロチェスターは、The World's Image Centre（世界のイメージの中心地）という別名も持っています。流石、自意識過剰なアメリカ、"世界"の中心と言っちゃうところが(^^;

細かい仕事が苦手なアメリカですから、これらのカメラメーカーはもうみんな無くなっちゃいました（たぶん）。

The George Eastman House

ジョージ・イーストマンのお屋敷も郊外にあります。国の史跡に指定されているのかな。

寄って、外観だけ見てきました。

タグ：カメラ 写真 フイルム

コメント 1

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by Wake up from the public brainwashing! (2023-10-01 09:04)