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猪瀬直樹著「昭和16年夏の敗戦」 [本の話]

先週は、猪瀬直樹著「昭和16年夏の敗戦」をちびりちびりと読んでいました。
最近、かなりのベストセラーになってるみたいです。

とにかく、猪瀬さん、Twitterで宣伝しまくるので、ついつい・・・(^^;

さて、ご存じの通り、第二次世界大戦の敗戦は昭和20年夏。
昭和16年夏というのは、同12月の真珠湾攻撃より前です。

では、この「敗戦」とは何を指しているのか?

それは、日米開戦の日本中のエリートが集められて設立された総力戦研究所(研究所とは名ばかりの研修所だったようですが)が、日本とアメリカの戦争をシミュレート、いかなる終結を迎えるかを予測した結果なのです。

結果として、このシミュレーションはかなり正確なものでした。

これは当時の近衛内閣にも研修成果発表みたいな形で(^^; 報告されていたのですね。

この書が出版されたのは1983年。猪瀬氏は当時まだ存命中であった当時の総力戦研究所のメンバーなどにに取材し、総力研究所での出来事を軸にして、当時どういう経緯で日米開戦が決定されたのか、その経緯について描いています。

当時のこと、あたくしろくに勉強しておらんのですよね。
東条英機がなぜ首相になり、どういう動きをしたヒトなのかも知らんかった。

近衛内閣のあと、陸軍大臣だった開戦派の東条が、戦争推進の為に首相になったのでは無いのですよね。むしろその逆だった。「日米開戦を回避して欲しい」という天皇の意志によって、天皇「命」で、陸軍に影響力を持つ東条を首相に指名することになったのだとか。へ〜そうなのか・・・と恥ずかしながら、いろいろ勉強になりました。

もちろん歴史認識は人それぞれ、事実は一面からだけでは判りきらんものですが、大変参考になる書だと思います。

20110529-DSC05971.jpg
WW2 National Memorial     Washington D.C.


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