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Henri Cartier-Bresson「The Modern Century」 [カメラ&写真]

アトランタ動物園でパンダを堪能?した帰りにアトランタのハイ美術館(High Museum of Art)に寄りました。ここはこれが2度目。

目的はブレッソン(Henri Cartier-Bresson)の写真展「The Modern Century」。
ブレッソンは、1908生まれのフランスの写真家。小型レンジファインダーでのスナップ写真を得意としており、写真家集団「マグナム・フォト」をキャパらとともに結成したことでも有名です。

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Zoo ATLANTAにて

美術館に到着すると、普段エントランスになっている中央の入り口&チケット売り場がイベントで立ち入りができなくなっていたので面食らいましたが、右側の建物に臨時の入り口が設けてあってそこから入場。ブレッソンの写真展はイベント会場となっているフロアの2階の展示室で開催されていて、イベント会場との間を仕切っている衝立の横を通って階段を登っていかなければなりません。最初はそれがわからず、あれ、どこでやってるんだ? と探してしまいました。

何年か前に、静岡のグランシップで開催されたブレッソンの写真展を見に行ったことがあります。その時に展示されていた写真とは、半分以上は違うものでした・・・って、そのとき展示されていた写真を覚えていたのかと言われると、自信がないのも確か・・・(^^;

日本で撮影された写真も3枚ありました、函館と岐阜と・・・あとどこだったっけ・・・忘れた。

ブレッソンが紹介されるとき、かならず登場するフレーズが、最初の写真集のタイトルでもある「決定的瞬間(The Decisive Moment)」という言葉です。しかし実はこのタイトルは写真集がアメリカ版で出版されるときに付けられたもの。もともとのフランス版の原題は『逃げ去るイメージ(Images a la sauvette)』でした。

言い換えると「動きの中の一瞬」という言葉が近いと思います。

たとえば、それまでの写真が、ハイ・チーズ!の瞬間のような一番良い表情を捉えようとしていたのに対して、ブレッソンの捕らえようとした一瞬は、「チー」を言い始めるちょっと前の動きのある表情とか、撮影が終わって、一瞬表情が緩んだ瞬間だとか・・・そういうものなのではないのかな? と思います。そのほうが、作品に広がりが出るんですよね。鑑賞者も想像力を働かせることができる。

20110416-DSC03384.jpg
Zoo ATLANTAにて

私が写真を始めてまだ間も無いとき、「撮影会」などに時々行きましたが、モデルがポーズをとったその瞬間よりも、それを崩した瞬間とか、他の事に気をとられて素の表情が現れた瞬間とか、そういう瞬間を撮るのが好きでした。これはなにも私がブレッソン並みだと言っているわけではなく、今はもうそれが普通の写真の撮り方の一つになっているというだけのことです。でもブレッソンが現れたその当時は、斬新なことだったのでしょう。

作品は全て何気ないスナップに見えるのですが、当時、35mm判の登場によってカメラは小型化したとはいうものの、なにごともアバウトなレンジファインダーカメラで、露出なんかは完全に勘で、たぶんピントも目測。瞬間を捉えるには、卓越した技術と集中力が必要だったはずです。それを考えると、やはり「たいしたもんだったんだよね」と思うのです。

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