南北戦争開戦150年

今朝、ちらりとみたHLNで、南北戦争開戦150年のニュース。

そうかそうか、ちょうど150年前、1961年4月12日、サウスカロライナ州サムター要塞に向けて、南軍の最初の砲弾が発射されたのでした。これをもってアメリカ南北戦争（こちらではThe Civil Warと言います）の開戦とされています。戦いは1865年まで続いて、ご存知のように奴隷解放を謳った「北軍」が勝利するわけです。

サムタｰ要塞

この頃、日本は幕末。ペリーが来航したのが南北戦争の１０年ほど前の1853年です。捕鯨のための太平洋での航海拠点を求めてたんですよね。で、翌年には日米和親条約の締結に成功する。でもその後、南北戦争に突入してしまい、おそらく日本への影響力はかなり低下したのでしょう。実際に徳川幕府はアメリカに軍艦建造を打診し、断られたりもしています。

明治維新は、南北戦争が終わった1865年から3年後の1968年。戊辰戦争では南北戦争で使われた中古小銃類が大量に輸入され使われたそうです。また、維新後、明治政府軍の戦力となり、函館に向けて出撃した日本初の装甲軍艦「甲鉄(東)」は、南軍がフランスに発注して建造した装甲衝角艦 「ストーンウォール｣号。実戦投入前に南軍は負けちゃったんで、日本が新古品で購入。こんな風に日本史と世界史を絡み合わせてみてみると意外と面白いものです。

さて、冒頭に書いたように、今日は開戦150周年ですが、戦いは5年間続いたわけなので、なんちゃらの戦い150周年とか、なんちゃら陥落150周年とか、これから5年間で、150周年が次々出てきます。100周年のときにはかなり多くのイベントが大々的に行われたようですが、今回は予算不足で縮小傾向とのこと。そんな記事がナショナルジオグラフィックに。

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