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ライト兄弟国立記念碑@キル・デビル・ヒルズ [アメリカ観光]

 朝食の後、さらにホテルでゆっくりして、出発したのは・・・9時過ぎだったでしょうか。

 チェサピーク・エキスプレス・ウェーと言う有料道路を走ります。16マイル。$6.00(週末料金)だったでしょうか。エキスプレスじゃなくてエキスペンシブな感じですが。

 この道路は快調に走ったものの、そのあとがいけない。渋滞でノロノロになってしまいました。対向車線はガラガラです。ビーチに出かける車の渋滞ということなのでしょう。アルベマール湾にかかるライト・メモリアル橋(ライト兄弟記念橋ですな)を渡るまでこの渋滞は続きました。橋を渡り、キル・デビル・ヒルズ(Kill Devill Hills)方面(右)とカローラ(Carolla)方面(左)への分岐を右折すると一気に渋滞は一気に解消。今度は対向車線が渋滞です。どうやらアウターバンクスの北側カローラ方面に出かける観光客が多いということのようです。キル・デビル・ヒルズや、ハッテラス方面はさほどは混まない。とにかく夏は場所によってはこのような観光客渋滞に巻き込まれる(って自分もその観光客の一人なんですが)ので要注意です。

 この渋滞でおそらく1時間以上ロスしました。本来ならホテルからライト兄弟記念碑まで2時間はかからないはずなんです。それが約3時間かかってもう12時過ぎ。朝、もうちょっと早く出ればよかったと反省。

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丘の上に立つ記念碑

 ライト兄弟初飛行の地は国立史跡になっていて、記念碑とビジターセンターがあります。ライト兄弟が研究開発とテスト飛行のため滞在した建物も復元されています。史跡公園への入場は有料。

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この中で寝泊まりしながら研究と実験を続けた

 ビジターセンターには、まず1901年に先行してテストした動力無しのいわゆるグライダー、そして1903年に動力を備えた空気より重い航空機として始めて飛行に成功した「ライトフライヤー号」の復元機が展示されています。私がビジターセンターに入ったとき、ちょうどその前でレンジャーの方が初飛行の様子を説明しているところでした。

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 1903年12月17日、ライトフライヤー号の試験飛行。1回目、パイロットは弟のオーヴィル・ライト。飛行時間12秒で120feet2回目、パイロットは兄のウィルバー・ライト。飛行時間12秒 175feet3回目、オーヴィル。飛行時間15秒で200feet、そして4回目、ウィルバー。59秒mで852feet飛んで、クラッシュ。「空気よりも重い飛行機械は、不可能である」言われていた当時、この飛行実験の成功が飛行機の時代を切り開く偉大な一歩になったのですね。

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風洞

 ビジターセンターには、彼らが実験に使った風洞工具、実際に使ったエンジンの一部など、さまざまな関連資料が展示されています。

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エンジンの一部ね

 屋外には離陸した地点が示され、1回目から4回目まで、到達した距離のところにそれぞれ碑が立っています。実際のスケールで示すというこの見せ方が、広大な土地を展示のために残しておけるアメリカらしいところです。おそらく日本だと碑が一つ建って終わりでしょう。

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4回目の飛行、パイロットはウィルバー、59秒mで852feet

 飛行実験にこの場所を選んだのは、飛行に有利な強風が安定して吹くからなのだとか。今は回りに樹が茂っていますが、当時ここは砂丘。テスト飛行をする彼らの目の前には海が広がっていたはずで、彼らの思いはその海の向こうまで飛んでいたことでしょう。

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記念碑の建つ丘からテスト飛行場を望む

 改めて考えてみると初飛行の成功ってわずか100年ちょっと前なんですよね。今の飛行機を見ているとちょっと信じられないくらいです。ライト飛行の初飛行の後の歴史を見てみると、1909年にはフランス機が英仏海峡を横断、同年アメリカでは巡洋艦からの離発着に成功。1913年には飛行艇が出来、定期旅客路線が運航されます。第一次大戦ではまず偵察機として導入、その後爆撃機、戦闘機も誕生します。そして1939年から始まった第二次世界大戦では既に飛行機が戦闘の主役に。ライト兄弟の初飛行から僅か40年で、制空権の奪取が世界的な戦争の勝利の鍵となる時代になっちゃったわけ。戦争が絡んだせいもありますが、改めて技術の進歩は早いものだなと感じます。

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 ライト兄弟の記念碑・・・と言っちゃうと、なんでもない史跡公園に思えますが、心の持ちようによっていろんな感慨に耽れるところではあります。

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