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初めてのAMTRAK [アメリカ観光]

 金曜日夜11時、定刻より少し遅れて銀色の巨体がやってきた。AMTRAKの長距離列車。すでに乗車を待つ客は待合室の外に出て待っている。ホームは・・・無い!!

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 鉄ちゃんではないものの、一度は乗りたかったAMTRAK。自宅からほぼ1時間のところにあるGreenville駅には、一日2回このAMTRAK、New York⇔New Orleans間2203.2kmを約30時間で結ぶCRESCENT号がやってくる。そう、1日たった1往復。ここにやってくる旅客列車はこれだけである。

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 Greenvilleは、New YorkとNew Orleansのほぼ真ん中にあり、どちらもへもおよそ15時間。New York行きは22時58分発。New Orleans行きは5時1分発。すなわち、New York行きは夜中に出て、翌日の昼過ぎにNew York着、帰りは午後早く出て、早朝に帰り着くことになるのだ。そう、夜を移動時間に使えるこの列車は意外に便利なのである。しかもいきなりマディソンスクエアガーデンの地下にあるペンシルベニア駅に着くというのがいい。ちなみにWashington D.C.には9時45分頃に着く。逆にNew Orleansに行く場合には、行きも帰りも朝出発して、夜到着することになる。よほどの鉄ちゃんでない限り辛そうだ。

 Greenvilleの駅はノーフォーク・サザン鉄道の貨物ヤードの間借り。しかし結構小綺麗な専用の待合室があり、駅員もいる。もちろんこの駅員は列車が来る時間帯しかいないので昼間は無人だ。

 インターネットで予約した旨を駅員に告げ、チケットを受け取る。飛行機のように荷物を預けることもできるが、そこそこの大きさの荷物であればキャリー・オンも可能だ。

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 CRESCENT(三日月)はニューオリンズの別称。基本編成は機関車P42重連に、貨物車、乗務員用寝台車、寝台車2両、食堂車、ラウンジカー、そしてコーチと呼ばれる座席車4両の計10両が連なる。いずれもAMTRAKの発足以前に作られた古い車両らしい。

 AMTRAKは予約が必要でもちろん定員はあるのだが、基本的には自由席で、チケットには座席番号の記載がない。これは帰りに始発のNew Yorkから乗って分かったことだが、始発駅で乗った場合には自由に座ることができる。ただ、途中から乗った場合は、乗務員から数字が書かれた紙を渡され、その番号の席に座ることになる。そして乗車後、車掌がチケットをチェックし、行き先を書いた紙を座席の上に挟み込む。GREENVILLE発車時点ではガラガラに見えるのこの車両も実は満席なのだ。

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コーチクラスの座席はかなりゆったり。日本のグリーン車に近い。途中で車掌による枕の配給・・・。流石に満席になると辛いが、一度降りてしまえば二度とその席にヒトは乗ってこないので(たぶん)、車掌さんの差し込んでいった行き先を書いた紙と一緒に、空いた席に移動することが出来る。


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Greetings everyone. specially American people
I'm sory. this site is only Japanese.The written Japanese in this blog is complicated and have not been organized. So the automatic translation may be difficult . English is used on my flickr page which has a lot of bigger pictures with high quality. Please see my flickr page. Thanks.

BlueRidgeWalker またの名を「富嶽仙人」のアメリカ南部生活記

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