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サンタフェへの旅5ー世界遺産、タオス・プエブロへ [アメリカ観光]

 プエブロ(Pueblo)というのは、メキシコ北部からアメリカ合衆国の南西部にかけて、特にニューメキシコ州やアリゾナ州に残るネイティブ・アメリカンの伝統的な共同体、集落のこと。そして、そこに住む人々はプエブロ・インディアンとかプエブロ族と呼ばれます。

 プエブロは各地に点在していて、そのいくつかは観光地としても紹介され、見学ができるようになっています。なかでも有名なのがユネスコの世界遺産に登録されている「タオス・プエブロ(Taos Pueblo)」で、アドビ煉瓦で作られた複数階の巨大な集合住宅・・・長屋?が有名です。

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この建物が有名です

 これらが建設されたのは西暦1000年から1450年の間だといわれ、今も人々はそこで生活しています。日本で言えば、同じく世界遺産の白川郷の合掌造り集落みたいなものですね。

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この教会もよく写真で紹介されてます。
ブエブロの人々の宗教はスペインによってもたらされたキリスト教です。
この教会はニューメキシコが合衆国の領土になってから作られたものだそうです。

 サンタ・フェからタオスまでは約70マイル、1時間半ほどの行程です。実は相当走ってから、財布を忘れたことに気がつきホテルまで戻ったので・・・めっちゃ時間ロスしました。ほんまあほですね。タオスの手前、リオグランデ川に沿って走る道はなかなか風光明媚で、思わず車を止めて撮影を楽しみたくなります。

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リオグランデ川

 小さなタオスの街を過ぎて、さらに北へいくと、ようやくタオス・プエブロです。観光客は、保存集落に入る前にまず入場料を払います。大人は$10写真を撮影する場合にはCamera Fee」が別途必要です。これはカメラ一台毎に必要だそうで、スマートフォンなどもカメラに含まれるとのことです。一台につき$6。もちろんこの金額は個人的な写真の場合で、商業的写真の場合には別途お金が必要・・・と。

 お金払ったから何でも撮って良いというわけではなく、あくまで住人の方には敬意を払って・・・と書いてありました。こういう仕組みのところは初めてでしたが、良い試みなんじゃないかなと思います。写真家ってのは土産物をろくに買わず、地元に金を落さない輩が比較的多いですから(自戒?

 ということでカメラにはこんなものをぶら下げることになります。ここでは5Dmark2一台。

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 プエブロや保存されている集合住宅について、詳しく説明する看板が設置されているわけでも、ましてや資料館があるわけではありません(たぶん何も無かったと思う)。なので、なにかしらの知識を得るためには、20分毎に実施されているガイドツアーに参加する必要があります。あたしはどうせ聞いたってよくわからないので、参加はせずに建物の前でなにやら説明しているのに、ときおり聞き耳を・・・

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旧教会(墓地)の前での地元ガイドによる解説
ここに最初の教会(スペイン時代の)があったらしいです。

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釜と建物が繋がっていて、パンを焼くと部屋の中も暖かい・・・らしい
というようなことはガイドさんの説明を聞かないと気がつかない場合もあるので、
できれば話を聞いた方がいいみたいです(^^;

 観光客が歩ける道沿いにある建物はほぼ土産物屋になっています。「趣がない」といえなくもないですけど、仕方ないことですよね。産業はそれしかないんですから。売り物はネイティブアメリカンの工芸品やジュエリーの類が主で、どこも似たりよったりです。売り場=工房となっているとことも多かったですね。材料もそこに転がっていますし、作ってる本人から買えるわけですから、信頼できる感じはしました。

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それはじいちゃんが作ってるんだ・・という板・・机にするのかしら。
模様を彫って石を埋め込んでいるんですね〜

「おいでおいで」をされて店に入ると、「お前はコリアンか」と、「ちゃいますよ、ジャパニーズでんがな」と答えると、「おおそうかそうか」と言って、店の隅に置いてある、かなり痛んだ雑誌を指さします。「んっ?」と見ると、タオス・プエブロが大々的に紹介されている「monoマガジン」のガイドブック。ほっほ〜そうなのか、こんなに詳しく紹介されてんのか。

「かぁちゃんがつくっただよ」という、工芸品などを一通りみさせて頂いて、「じゃぁね」と(爆)

あたくし小心者なので何も買わずに「写真撮らせて〜」なんて厚かましいことを言うことが出来ないんです。

一応、少しはモノを買ってから、「撮っていい?」と。
たいていは、どうぞどうぞと言ってくれるみたいですよ・・はい。

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 訪れている観光客をざっと見渡すと、白人、ヒスパニック、アジア系・・・黒人は少なかったと思います。アジア系ではどこにでも大量にいる中国人がここではちょっと控えめで、日本人比率が比較的高いような気がしました。まっ、なんとなくそんな気がしただけですけど。日本人は特に世界遺産が好きな国民のような気がしますね。それもなんとなく・・・ですけど。

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生活感を感じる光景も若干・・

下の写真のおじさんからも、自作の工芸品を購入。

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品物を包みながら
ありがとう。僕のウェブサイトはここだからね、またよろしく・・
なんていう台詞。
古代を髣髴とさせるようなプエブロの中にあって、この違和感のある響きがなんともアレです・・(^^;  伝統を守っているといっても、やはり人は現代を生きているのですよね。

 この情報化社会、建物など、形あるモノは守れても、文化の継承、とくに言葉の継承などには、かなりの難しさがあるようです。ちなみにプエブロ・インディアンはいくつかの言語を話すグループに分かれており、このタオスのプエブロでは「ティワ語」が話されます。でも普通の暮らしで使われる言語は英語です。

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古い建物を日々直しながら・・・なんでしょうね。

 集落入り口の近くにあったアートショップに飾られていた作品も秀逸でした。絵画ではあるんですけれど、星空の下のプエブロ、雪のプエブロ・・・実際に見てみたいなぁという気分にさせられました。

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