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α65の使い勝手 [カメラ&写真]

 カナダには、SONY α65Canon EOS5Dを持って行きましたが、70%以上はα65で撮影しました。また、先週末にはアパラチアン山脈南部の紅葉撮りに出かけましたが、ここでもα65を多用しています。OVFではなく、EVFである事の不都合な点は、このブログで以前紹介したようにいくつかはあるのですが、私にとってはそれを凌駕する便利さをこのカメラが持っているということなのです。

α65の事をあまりよくご存知ない方のために、再度このカメラの紹介をしておきます。

ミノルタのカメラ部門を吸収した後、SONYは一眼レフカメラ、αシリーズを発売。α65はその第四世代の中の1機種で、2011年に発表。しかしタイの洪水の影響で販売開始は2012年からになりました。この第四世代αは一眼レフカメラではありません。型番も第三世代までの一眼レフを表す「DSLR-」から「SLT-」に変わっています。

特徴はトランスルーセントミラー(いわゆる透過ミラー)テクノロジーを用いたEVF。透過ミラーとはいえミラーがあるから、ミラーレスとは言わないのか、これらのαは、いわゆるミラーレスカメラの仲間に分類されていないようで、一眼レフでもミラーレスでもない中途半端なカメラとして存在しています。

一言で言うと、一眼レフのクイックレスポンスと、ミラーレスのリアルタイムモニター(ライブビュー)の便利さを併せ持ったカメラと言えるでしょうか。

まもなく発売されるフルサイズα99の発売で、全機種がこの第四世代に切り替わり、α65はその中ではミドルクラスの機種ということになります。


さて、私にとってのα65の使い勝手のご紹介です

GPSによる位置記録
 これはもう今や多くの機種に装備されている機能ですが、私の所有する他のカメラにはついていません。なので、位置を記録しておきたいなという場合には、α65かiPhoneで撮るか、場所を覚えておくか、メモするしかないんです。そうなると不精な私はどうしてもα65で撮っちゃうことになります。

バリアングル液晶とライブビュー
 α65にとってライブビューは特別なモードではありません。通常ファインダーを覗いて見ている表示も、いわばライブビューアイセンサーによりファインダーから目を離すだけで、表示は「ファインダー内」から「背面液晶モニター」に変わります。何の操作も必要ありません(手動切替も可能)。
 ローポジション、ハイポジションの撮影に便利なだけでなく、三脚を使用する撮影にもとっても便利です。グレート・スモーキーでの紅葉撮影では、それを思い知りました。

 もちろん、ライブビュー表示は可能な一眼レフは多いのですが、当然なにかしらの操作は必要で、さらにAF性能が落ちるなどの弊害が出ます。滅多にライブビューを使わない私なんか、いざやろうとすると操作に戸惑ってオタオタしてしまいます。α65はライブビューが標準ですから、操作も機能も通常と全く変わりませんファインダーからの逆入射光による測光ミスが無いというのも、メリットの一つです。

EVF(電子ビューファインダー)
 ファインダー表示は表示てんこ盛りからすっきり画面まで、いくつか選べます。風景撮影では水平表示を出しておくことが多いです。ただ必ずしも水平セッティングが画面に安定感をもたらすというわけではないので、そればっかりを頼りにするということはないですが。
 風景撮影では表示遅れの悪影響がでることはまずないので、多少荒れてギラギラした画面に慣れてさえしまえば、実質的に問題になる事はあまりないんじゃなかろうかと思っています。ただ作業的には、明るいところでは液晶表示が見辛くなるので、手をかざして光をカットしてあげるなどの処置が必要です。もしかするとメガネじゃなければ、アイピースと顔が密着するので、この問題は生じないのかもしれません。
 視野率:100%ファインダー倍率:約1.09倍というのもポイントですね。

 旧来の一眼レフユーザーにとっては、ものすごく違和感があるEVFも、一眼レフを経験することなく、EVFに辿りついたユーザには何の違和感も無いでしょう。そして、そのユーザが一眼レフを初めて使ったとき、彼らは「ファインダーで見た通りに写真が写らない」ことに大きな違和感を感じると思います。実際、あまりにもEVFに慣れすぎると、EOS5に戻れなくなりそうで怖いんですよね。
 
 最終的には、AFなどのレスポンスが改善された完全ミラーレスというのが、ひとつの理想なのでしょうが、過渡期の技術としては、トランスルーセントミラー方式も有効な手段だと思っています。

スイングパノラマ
 α65に搭載されている、特殊撮影機能の中ではダントツによく使います。無くしてしまったサイバーショットや今使っているコンデジ、FUJIFILMのX10 にもこの機能はありますし、最近ではiPhoneでもこのような撮影ができるようになりました。しかし、いわゆる一眼レフ画質でこれが出来るのは大きな魅力です。

Niagara Falls from Skylon Tower
スイングパノラマによる作例
クリックするとより大きなサイズの画像サンプルを見ることができます。

Dレンジ・オプティマイザ
 Dレンジ・オプティマイザはオートで常用し、RAWデータと合わせてそのJPEG画像を記録しています。ときにはマニュアルで強度を調整することもあります。ちなみに、私はクリエイティブスタイルは通常「スタンダード」設定です。実際にはRAW画像をPhoto Shop Lightroomで調整しているので、Dレンジ・オプティマイザを活かして撮影された画像を使うことはほとんどありません。JPEGの画像も保存しておかないと寂しいので、なんとなくJPEG記録もしているというのが現状かな。

オートHDR
 オートHDRには不満があるのですが、それでも時々は利用します。完全オート設定では効果が僅かなので、マニュアルで6EVという最高強度に通常はセットしてあります。RAW記録との併用は出来ないので、これで撮影しよとする時には、RAW撮影した後に、このモードに切り替えることになります。一旦JPEG撮影時に、HDRを選択しておけば、記録方式をJPEG+RAWからJPEGに切り替えるだけで、HDRモードに自動的に切り替わってくれるので、とっても便利。

Niagara Falls
オートDHRでの撮影(若干後調整アリ)

 最初に書いたオートHDRに対する不満は、「自動」でしか合成出来ないことです。言い方を変えると「露出違いで撮影された素データーが残らない」ことです。通常の露出ブラケットの設定が1/3EVと2/3EVで3枚に機能限定されており、たとえば±2EVで露出違い3枚連写ってのが出来ない機構になっているんです(α77では出来る)。全くコストに差が出ないところで上級機との差を付けるSONYの意地悪に呆れながらも、この部分は割り切って買っています。α65は所詮は「入門機」ですからね。HDR合成用の素材が欲しい場合には、EOS5Dmark2を持ち出すということになってます・・・面倒!。

小型軽量
 小型過ぎる事による(というかボタン配置が悪く、操作ミスに対する配慮が無い)弊害はあるにせよ、小さい事はなにかと便利です。今までコンデジだけを持ち歩いていたようなシーンでさえ、α65を持ち出すことも増えました。

オートホワイトバランス設定を無意識に変えちまった件
SONY α65のインプレッション





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