路面電車 @New Orleans

ニューオリンズには路面電車が走っています。開業は1835年1月なのだそうで、もう170年以上の歴史があるということですね。

日本初の路面電車は1895年、京都で開業。

現在、カナル・ストリート線、リバーフロント線、セントチャールズ線の３路線が運行中。運営はニューオーリンズ地方交通局（New Orleans Regional Transit Authority、"RTA"）です。

セントチャールズ線を走る900系 リーサークルにて

その中でも、アップタウンとダウンタウンを結ぶセントチャールズ線を走る900系と呼ばれる緑の電車は1923-1924年に建造された、現役では世界最古の路面電車車両だということです（Wikipediaによる）。実用上もフレンチクオーターから、博物館が集中するアートディストリクト方面に行くのにとても便利なので、ニューオリンズを訪れたら是非とも乗りたいところです。もちろん「ただ乗るだけ」の観光客もとても多いです。それだけの価値のあるアトラクション(^^)、しかも1ドル25セントの低価格！！。

基本的に乗車はアトラクション感覚

ちなみに日本の現役最古の路面電車でWeb検索すると、土佐電鉄が出てくるのですが、これって「現役最古の路面電車」じゃなくて「現役最古の路面電車路線」あるいは「最古の路面電車軌道」ですよね・・・きっと。「路線」や「軌道」を省略した表現がないわけではないのですが、この場合はかなり誤解を招く表現かと思います。一方、例えばニューオリンズの路面電車に対し「150年以上の歴史を誇る路面電車」という表現がされることがあります。こちらは私の中ではギリギリ許容される表現です。この文章の場合、「路面電車」は歴史を誇ってるだけで、「建造から150年経った路面電車が走ってる」という意味には限定されませんから。誤解は招き易いのは確かですが、「歴史を誇る」という表現は「伝統」を表す言葉としてよく使われるので、まぁなんとか許容内かなと。

900系運転台

すっかり話が横道にそれましたが、Wikipediaによると、日本において定期運用される現役最古の路面電車の車両は「阪堺電気軌道モ161形電車」のようです。運行頻度は少なくなっているようですが、住吉大社の初詣特別輸送時には今もフル稼動するらしいですね（2009年の情報）。1928年建造とのことなので、セントチャールズ線900系より僅かに新しい。もちろん動態保存されているものも含めればもっと古い車両が残ってます。長持ちしますよねぇ～路面電車って。もちろんモーターなんぞは総取っ替えされてると思われますが。

カナル・ストリート線の2000系

セントチャールズ線以外の二つの路線は、一度1960年代に廃止されてしまいました。しかし457-463系が走るリバーフロント線は1988年、2000系が走るカナル・ストリート線は2004年にそれぞれ復活。いずれも新型車両とはいえルックスはあくまでレトロ。歴史的な街にはやはりヒストリックスタイルの電車が似合います。ハリケーンで甚大な被害を受けましたが、現在は2004年の状態に復旧。運賃は乗車区間に関わらず1.25ドル。

先に紹介したJoe Dunnさんの絵で、セントチャールズ線の雨の日や霧の日の絵があるんですよ。たぶん写真に基づいて描いているんだと思うんですが、凄くよかったです。

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